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教育ニュース
「SNSや情報リテラシーを教えたいけれど、『あれはダメ、これはダメ』という教条的な指導になってしまう」「生徒の方がデジタル知識が豊富で、どう教えれば心に響くのか分からない」……そんなお悩みをお持ちの先生方、必見です。
今回は、浪速中学校1年生を対象にした松尾大輔先生の道徳授業で、弊社新刊『SNS情報モラルドリル』がどのようにクラスの熱量を高めたのか、その「即効性」と「共感力」をレポートします。
授業の教材は、SNS情報モラルドリル収録のp.10-11「抜け出せないテスト前夜のスマホ沼」。 教科書を開いた瞬間、生徒たちの視線は釘付けになりました。本ドリルの最大の特徴である「親しみやすいマンガ」が、生徒の興味を一瞬で引きつけます。

主人公「カナタ君」が、テスト勉強中についゲームがやめられずひどい点数を取ってしまう、友達の誘いよりもゲームを優先してしまう、成績はどんどん下がりスマホ依存が原因だとわかっていても止められない……というリアルな描写に、教室のあちこちから「これ、俺のことやん!」「あるあるすぎる!」といった本音が噴出。 一方的に禁止事項を伝えるのではなく、マンガという「物語」を通すことで、知識豊富な生徒たちも素直に自身の行動を振り返り始めました。
盛り上がった空気そのままに、ドリル掲載の「セルフチェック」を実施。「暇な時間があるとついスマホに手が伸びる」「動画のおすすめ表示でキリがない」……項目をチェックしつつ自分事として捉えている様子が印象的でした 。
衝撃のアンケート結果も… クラス内の事前アンケート結果も共有され、「平日3時間以上スマホを使っている生徒が40%」「スマホの使いすぎを注意されたのにも関わらず使い続けている人が76.6%」というデータに、教室にはどよめきと苦笑いが広がりました 。データとワークを通じて生徒自身が「やばい、依存しているかも」と自覚する流れが自然と生まれます。

ただ「怖がらせて終わり」ではありません。 授業後半では、ドリルを起点に「では、どうすれば解決できるか?」という建設的な議論へ発展。 「制限機能を使う」「勉強した分だけスマホのご褒美」といった現実的な解決策が、生徒たちの口から次々と飛び出しました。
さらに授業の終盤、松尾先生は発展学習として「グレゴリーへの手紙」を朗読。これは先生が用意したドリルとは別の資料で、初めてスマホを持つことになったグレゴリー君と母親とのスマホの使い高についての契約書です。ドリルで高まった当事者意識があったからこそ、この感動的な手紙の内容が、生徒たちの心により深く響いている様子でした。
「楽しさ」で入り、「データ」で気づき、「対話」へつなげる。 『SNS情報モラルドリル』は、先生方の自由な授業展開をサポートする、まさに情報モラル教材の決定版です。
授業後、松尾先生に本ドリルの活用ポイントについてお話を伺いました。

「今日は1コマ50分の授業で使いましたが、1つのテーマが15分程度で完結するように作られているので、朝のホームルームやちょっとした隙間時間にも使いやすいですね。宿題として出しても面白いですし、新入生のオリエンテーションで提示するのも効果的だと思います」
「SNSトラブルはもちろん、これからの時代に必須となるAIとの付き合い方など、学校で起こりうる『あるある』なトラブルがほぼすべて網羅されています。特に中学1年生はスマホを持ち始める生徒が多く、トラブルが増える時期なので、このタイミングでの導入は非常に意義があると感じます」
「このドリルは小冊子になっているので、生徒に『今日持って帰って、お家の人と話してみて』と伝えやすいのが良いですね。授業で学んだルール作りを、そのまま家庭での会話につなげることができます」
【SNS情報モラルドリル】
・仕様/B5判、オールカラー、24ページ
・定価/330円(税込み)
詳細はこちらから
授業やインタビューは動画でもご覧いただけます。