
学習活動の重点化等に資する年間指導計画参考資料
新型コロナウイルス感染症対策における
令和3年度弊社道徳教科書(『道徳 中学校1 生き方を学ぶ』『道徳 中学校2 生き方を見つめる』『道徳 中学校3 生き方を創造する』)
のご指導について各種資料をご用意しました。
■新型コロナウイルス感染症対策における令和3年度弊社道徳教科書のご指導について | |
■中学校1年 年間指導計画資料 | |
■中学校2年 年間指導計画資料 | |
■中学校3年 年間指導計画資料 |
道徳科って何を学ぶの?
道徳科の授業は、物事を広い視野からとらえ、
話し合うことを通して、
人間としてよりよい生き方についての
考えを深める学習の時間です。

主として
自分自身に
関すること
自主、自律、自由と責任、
節度、節制、
向上心、個性の伸長、希望と勇気、
克己と強い意志、真理の探究、創造
主として
人との
かかわりに関すること
思いやり、感謝、礼儀、友情、
信頼、相互理解、寛容
主として
集団や社会との
かかわりに関すること
遵法精神、公徳心、公正、公平、社会正義、社会参画、公共の精神、勤労、家族愛、家庭生活の充実、
より良い学校生活、集団生活の充実、郷土の伝統と文化の尊重、
郷土を愛する態度、
我が国の伝統と文化の尊重、
国を愛する態度、国際理解、国際貢献
主として
生命や自然、
崇高なものとの
かかわりに関すること
生命の尊さ、自然愛護、感動、
畏敬の念、
よりよく生きる喜び
多様な考えを知るために
- 1自分の考えを持ち、積極的に発言する
- 2そのように考えた理由などを添えて伝える
- 3友達の話をしっかり聴いて受けとめる
- 4一人一人の考えや意見を尊重する
- 5自分の考えと比較しながら聴く
- 6友達の意見に対する疑問や、さらに聴きたい点について質問する
監修者より
出会い、ふれあい、学びあう
「生き方」から学び、
「生き方」を見つめ、
「生き方」を創造する。
これが私たちの目指す道徳です
白木みどり 金沢工業大学教授
領域「道徳」が「特別の教科 道徳」として設置されたことは、道徳授業実施の地域、学校間、教師間格差が是正され、教育の機会均等の一端が実現に向かうということです。
価値観の多様化、複雑化、流動化する現代においては、自らの見方・考え方を駆使し、自らの判断で生き方を選択、決定していくことが求められます。なぜなら、現代社会には、一つの答えに収束させることのできない問題や、個々の見方・考え方が尊重されなければならないデリケートな課題等が山積しているからです。生きていく過程で、自己の人生を支えていくのは、自己の判断の基準となる価値観ともいえます。人が、よりよく生きるための価値観は、道徳的価値についての理解を基盤に、一人一人が道徳的諸問題と向き合い、道徳的な思考経験を積んでいくことによって形成されていくものであると考えられます。
生徒たちが、生きていく先々で遭遇する様々な出来事を多様な視点で自ら考え、よりよい生き方を選択、決定していくことが、今後の社会には益々求められていくことでしょう。
「人間としてのよりよい生き方の基盤となる道徳性の育成」には、生徒一人一人が主体性をもって道徳的価値を含む様々な問題と向き合うことが大切です。
道徳授業は、「生徒が、道徳教材を通して道徳的価値と出会い、多様な意見とふれあい、価値観を再構築し学びあう」というプロセスが展開される、まさに道徳的な思考経験のためのステージといえます。そのステージが、
①中学生にとって魅力ある
有意義な時間となる
②教師の授業を支え、活性化する
③他の教科、領域の学習に
生かすことができる
(カリキュラム・マネジメントの活用)
私たちは、「人間尊重の精神」をベースに、これらの視点を重視し「特別の教科 道徳」の授業をサポートする道徳教材の開発を目指してきました。一人でも多くの生徒や先生が、この新しい教科書と出会えることを心から願っています。
令和3年度弊社教科書解説ビデオ
「教えて!みどり先生」
教科書の特色
これから必要とされる「道徳性」
未来社会に生きる子ども達の道徳性の育成を目指して
これから大人になる子ども達には、
「これから必要とされる道徳性」の育成が必要だと考えました。
自己の判断の基準となる道徳的価値観の形成
生き方は自由ということを知る
多様な個性を持つ個人が、社会において自立して生きていくための基礎を培いながら、道徳的価値についての理解を基に、物事に対し、多面的、多角的に考え、よりよい生き方について話し合うことができます。
その一例として、LGBT(性的少数者を限定的に指す言葉)の問題を取り上げています。一人一人の個性と、その各個人の有する能力をいかに伸ばしていけるかについて考えを巡らすことができる内容になっています。
人間尊重の精神の涵養
障害者差別解消法を学ぶ
2016年4月に施行された、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)。その条文では、障害のある人からの求めに応じて、負担になり過ぎない範囲で、「合理的な配慮」を行うようにと定められています。
ここで重要なのは、教育現場における「合理的配慮」の提供が、障害のある生徒と、障害のない生徒が共に学ぶ「インクルーシブ教育」の理念に基づいているということです。
本書では、生徒が障害のある子供たちの立場や視点を理解して、自然に受け入れられる姿勢を育むことができるような工夫がなされています。
道徳の質的転換によるいじめの防止
いじめを許さない心を鍛える
中学校3年間、そしてそれからの人生において、いじめや不正に負けることなく、決して許さず、対応していく道徳性を育てます。
「いじめを許さない心」の根底には、生命を尊ぶ態度が不可欠です。生命とは何か、その尊さを守るためにはどのように考えればよいかなど、生命尊重への学びをより深める教材を多数用意しました。
また、本書全体で「正義」「寛容」「人権」「人間愛」など、さまざまな教材の主題で「いじめを許さない心」の育成を目指しています。
ネット社会の人間関係形成
情報モラルを守る態度を身につける
昨今の生徒の人間関係は、家族や友達といった実際に触れ合う人だけではなく、インターネットを通じて日本中、世界中に広がっています。そこには多くの楽しさと便利さがある一方で、その利用で悩んだり、負担に感じることも多くなっています。生徒にとって、これからの人生で決して欠くことのできないインターネット・コミュニケーションについて、自分ごととして話し合うことができる教材を掲載しています。
発達段階を踏まえ、他領域につながる教材
キャリア教育の視点から生き方を探す
中学校の3年間は、心も体も大きく成長する時期です。その発達の段階を考慮しつつ、学年間の繋がりも重視した教材を採用しています。1年生は、自己を見つめ、自己の個性、能力、適性等について教材の主人公を通して考えさせます。2年生では、自己啓発をテーマに、そして3年生で自己実現に向けて、現代社会に想定される葛藤を通し道徳的問題に向き合わせます。これらは、道徳的価値の理解を基に、キャリア教育の視点からキャリア発達段階の連続性に考慮したものです。また、併せて特別活動における「一人一人のキャリア形成と自己実現」の学習との関連を意図した内容となっています。
伝統文化遺産の継承と異文化理解
伝統と文化、他国を尊重する心を育む
郷土の伝統と文化を学ぶことから、地域に尽くしてきた人たちへ感謝の気持ちと郷土に対する誇りを育て、自らが主体的に郷土の発展のために取り組む心を育みます。
2年「『道』の文化」では、柔道や茶道、華道などの「道」の世界を通して、長い歴史を通じて培われ、大切にされてきた作法に込められた精神を理解することから、より深く礼儀の意義を学びます。また併せて、他国への視線として、2年「白菊」を掲載しています。辛く悲しい歴史的事実に向けての慰霊の花火は、国際協調の精神を育むうえでの大切な心を育みます。そして、3年「小泉八雲が見た出雲の国」では、小泉八雲という外の視点から、彼が愛した日本の景色の美しさや情緒に触れ、異文化と向き合うことの意味について考え、話し合います。
生命や自然、崇高なものとのかかわり
自然、生命の連続性、その尊さを知る
自然の崇高さを知り、自然環境を大切にすることの意義について考え、自分自身もまた多くの生命によって生かされていることのありがたさに心を寄せます。1年「誰かのために」では病を患いながらも希望を持ち最期まで子どもたちと懸命に生きた女性の話から互いに支え合い、生きていることのかけがえなさについて考えます。 さらに3年「天地と共に」では、二宮金次郎の生涯を通じて、自然に対しての畏敬の念や、人を信じ人間の弱さや醜さを共に克服していこうとする心情を高めます。
新たな価値観から育まれる道徳性
道徳的価値を基盤とした価値観の多様性と出会う
「道徳的諸価値」と真剣に向き合うことが、価値観の多様性をしっかりと受け入れる寛容さを育みます。その目指すところは、生徒一人一人が、国境や文化を越えた 「自己の判断の基準となる」道徳的価値観を形成していくことです。そのためには、道徳的価値を含む様々な問題に向き合い、考える経験を積み重ねていくことが大切です。その過程は、「良心」の形成に繋がり、地域や社会と主体的に関わろうとする未来を見据えた行動へと発展していくものと考えています。
この心によって、地域社会や国、そして世界に主体的に関わる意識を生み、これからの未来を見据えて行動することに繋がっていくと考えています。
表紙について
子供たちの「未来」は、「現在」でどのような選択をするか、「過去」にどんな出会いをしてきたかによって
創られると考えています。過去から現在まで受け継いできた伝統や文化の写真を上段に、
下段には現在から未来へとつながる新しい技術の写真を掲載しています

中学校1年
生き方から学ぶ

中学校2年
生き方を見つめる

中学校3年
生き方を創造する
授業作りサポート
道徳性育成に向かう「主体的・対話的で、深い学び」
本書の執筆には現場の先生方が多く関わっており、
生徒の率直な反応や意見を反映させています。
教室で自然と議論が巻き起こるような教材となるよう吟味しました。
道徳っておもしろい!
「考え、議論する」道徳授業ができる
「道徳的諸価値」と真剣に向き合うことが、価値観の多様性をしっかりと受け入れる寛容さを育みます。その目指すところは、生徒一人一人が、国境や文化を越えた 「自己の判断の基準となる」道徳的価値観を形成していくことです。そのためには、道徳的価値を含む様々な問題に向き合い、考える経験を積み重ねていくことが大切です。その過程は、「良心」の形成に繋がり、地域や社会と主体的に関わろうとする未来を見据えた行動へと発展していくものと考えています。
この心によって、地域社会や国、そして世界に主体的に関わる意識を生み、これからの未来を見据えて行動することに繋がっていくと考えています。
現場の教師達が執筆した教材が多数あります
その他のオリジナル教材
本書は、書き下ろしのオリジナル教材が豊富です。学校現場を経験し、中学生の問題や悩み、夢や希望に日々関わっている教師達が執筆した教材になっています。
生徒が興味、関心をもって真剣に向き合うことのできる教材で、よりよい授業づくりをサポートします。
道徳的価値を中心に据えた学習プログラムづくり
カリキュラム・マネジメントを支える
本書は、書き下ろしのオリジナル教材が豊富です。学校現場を経験し、中学生の問題や悩み、夢や希望に日々関わっている教師達が執筆した教材になっています。
生徒が興味、関心をもって真剣に向き合うことのできる教材で、よりよい授業づくりをサポートします。

先人・著名人の体験や夢に学ぶ
魅力あふれる人物教材
本書は、書き下ろしのオリジナル教材が豊富です。学校現場を経験し、中学生の問題や悩み、夢や希望に日々関わっている教師達が執筆した教材になっています。
生徒が興味、関心をもって真剣に向き合うことのできる教材で、よりよい授業づくりをサポートします。
●スポーツ
松井秀喜
2年_P.58
昭和の大スターと平成の大スター
長嶋茂雄
2年_P.58
昭和の大スターと平成の大スター
嘉納治五郎
1年_P.66
嘉納治五郎先生との出会い
●オリンピック/パラリンピック
廣道 純
2年_P.189
廣道純さんからのメッセージ
国枝慎吾
1年_P.16
オレは最強だ!
フレッド・和田 勇
2年_P.138
日本にオリンピックを呼んだ男